日本物理学会 2021年秋季大会 一般講演 講演題目: 大型低温重力波望遠鏡KAGRAを用いた超軽量ゲージボゾンダークマター探索 英語講演題目: Searching for ultralight vector dark matter with large-scale cryogenic gravitational wave telescope KAGRA 所属: 東大理, 早大高等研^A^, 東大ビッグバン^B^, UWM^C^, 東大宇宙線研^D^, MPA^E^ 英語所属: UTokyo, Waseda U.^A^, RESCEU^B^, UWM^C^, ICRR^D^, MPA^E^ 氏名: 道村唯太, 藤田智弘^A,B^, 粂潤哉^B^, 森崎宗一郎^C^, 中塚洋佑^D^, 西澤篤志^B^, 小幡一平^E^ for the KAGRA Collaboration 英語氏名: Yuta Michimura, Tomohiro Fujita^A,B^, Jun'ya Kume^B^, Soichiro Morisaki^C^, Hiromasa Nakatsuka^D^, Atsushi Nishizawa^B^, Ippei Obata^E^ for the KAGRA Collaboration 講演要旨: ゲージボゾンダークマターは、レーザー干渉計型重力波望遠鏡を構成する懸架鏡に周期的な力を加える。これによって生じる干渉縞の変化を、LIGOやVirgo、KAGRAといった地上の重力波望遠鏡を用いて調べることで、1e-13 eV程度の質量を持つ超軽量ゲージボゾンダークマターの高感度な探索が可能となる。特に、サファイア鏡を使っている大型低温重力波望遠鏡KAGRAでは、干渉計の補助チャンネルを利用したユニークな探索が可能であり、1e-13 eV程度以下の質量を持つB-Lゲージボゾンを、これまでの上限値を1桁以上上回る感度での探索が可能である。本講演では、ダークマター探索に向けた解析パイプラインの開発状況と、2020年に行われたKAGRAの最初の観測運転からのデータを用いた解析の現状について述べる。